総合芸術家ADEN.K(アデン.ケイ)氏が生み出した世界観(写真創作物)の一部をお届けしております。ADEN.K氏が,日本の47都道府県47箇所の有名な場所を巡回し,撮影した写真を2月に1枚づつ,ナガタプラニング株式会社へ提供いただける運びとなりました。当社は,地方から日本,そして世界を豊かにしていく活動の一環として,支援するとともに,本HPに掲載されたADEN.K氏による写真創作物は,原則,著作権フリーと致します。SNS(SOCIAL NETWORKING SERVICE)等でご自由にご利用ください。商用利用の際には,別途ご相談ください。





2024年12月25日(水)
北海道 すすきの交差点

北日本最大級の歓楽街を有する北海道。
 本年も年越し蕎麦の喉越しを楽しむ大晦日が近づいてまいりました。正月の昆布巻きに先駆けて,ニシン蕎麦を味わおうと存じます。かつて北前船で運ばれた北海道産の昆布でだしを取り,蕎麦の上にニシンをのせます。昆布は「よろこぶ」との語呂合わせから縁起物とされることがあり,正月によく食べられます。ニシンも二親の語呂合わせから子孫繁栄の縁起物とされることがあります。
 さて,北海道といえば,海に囲まれた日本の中でも海産物に恵まれた地域として一般的に認識され,その海産物は日本各地,ひいては世界に流通しております。そのような北海道の歓楽街として知られた存在が,言わずもがな,すすきのです。
 冬の北海道を旅するならば,昼間に大通公園を散策し,夜には,ネオン看板に誘われて,すすきので一杯盃を交わし,暖をとりたいものです。47都道府県中,最大の面積を誇る北海道ならではの楽しみ方が多く存在しますが,旅の締めは,すすきのという方も多いのではないでしょうか。


#北海道 すすきの


北海道写真



2024年10月30日(水)
大阪府 新世界

天下の台所と呼ばれた,大阪府。
 江戸時代,江戸が政の中心地として栄える一方で,大阪は商業の中心地として発展し,諸藩の蔵屋敷が立ち並びました。現代では,オイルの取引価格が経済に与える影響が大きいとされることもありますが,当時はなんといっても米。全国の米の値段を左右する取引が大阪で行われておりました。
 そんな大阪の一繁華街,新世界へ行って来ました。最寄駅の地上からは,言わずと知れた大阪のシンボル,通天閣が見えます。通天閣を目指して歩いていくと,新世界へと通じました。新世界の名物である串かつを食しに向かいます。
 お店の前には,「ソースの二度付けご遠慮下さい」の注意書きが記されております。これには,細菌繁殖を防止する衛生面と串かつ本来の味わいが変化しないようにという食へのこだわり面があると言われております。
 のれんを手の甲で押し広げて店内へ入り,案内されたテーブルで串かつを待ちます。アルミ皿に盛られた熱々の串かつをアルミ容器たっぷりのソースに浸して,久々に食します。小中学生の頃に味わった串かつとは味が変わっておりました。食卓に常設されていた共用ソースが飛沫感染防止の観点から廃止され,代わりに,個人利用向けのソースが注文可能になっておりました。味が変わった理由が,串かつをワインのつまみとしたからなのか,ソースの二度付けをしたからなのかは,この場での発言を差し控えます。
 衛生面からソースの二度付けは解禁されたと考えて良さそうです。ただし,注意書きはそのまま店前に存在しており,店員さんからは二度付けができるようになったというお話を私は聞いておりません。つまり,味へのこだわり面からソースの二度付けは,尚,禁止されている可能性は否定できません。次回,お店に伺った際には,二度付けしても良いか店員さんに聞いてみようと思います。
 串かつを味わった後,お店を出ると,そこは看板の眩ゆい光に包まれたニューワールドでございました。


#大阪府 新世界


大阪府写真



2024年8月30日(金)
三重県 鈴鹿サーキット

日本屈指のレーシングコースを有する,三重県。
 1962年に完成した日本初の本格的な国際サーキットコースです。マシンへの左右荷重バランスを考慮して,立体交差8の字形のコースレイアウトとして設計されました。左右カーブをバランス良く配する事で,片方のタイヤのみが擦り減るのを防いでおります。
 観戦席に行く前に,強い日差しを防ぐために,レーサーの名前入りキャップを購入します。太陽光の照りつけるアスファルトの上を,250km/hを優に超えるスピードで颯爽とF1マシンが過ぎ去っていく光景は圧巻です。高出力のトルクの高低音はあっという間に消えてゆきます。ピットイン時に,チームのメカニックが手早く給油をしたり,タイヤを交換したりする動作がゆっくりに見えてしまうほどです。アドレナリンの高まっているドライバーなら尚更だと思います。メカニックの動きを余程遅く感じるのでしょうか。メカニックがメンテナンス途中であるにも関わらず,アクセル全開で走り出してしまうドライバーがいるのも頷けます。
 サーキットに出向いて観戦すると,映像を通してとは全く異なった臨場感で迫力のある景色に出会えます。遠くから肉眼でコースを見ても分からないと思いますが,コースのカーブ上には,タイヤの一部と思われるゴム片があちらこちらに落ちています。一般の方でも参加できるサーキットマラソンに参加して,ランニングをするとより近くでコースを見られてゴム片を発見できます。ゴムが溶けてしまう程のマシンスピードである事が改めて実感されます。
 レースは無事に終わり,キャップのレーサーが優勝しました。夕暮れの中,帽子を被り,F1マシンの半分以下の速度で帰路につきました。


#三重県 鈴鹿サーキット


三重県写真



2024年6月28日(金)
富山県 黒部峡谷

市内中心部から自然豊かな立山連峰を望める,富山県。
 富山市内から車に揺られ,滑川市,魚津市を通過して,宇奈月温泉に到着します。温泉で旅の疲れを癒しながら,遠くから見えていた立山連峰の景色の中に,いつの間にか入ってきたなと思います。宇奈月温泉周辺は,黒部川沿いの水力発電所建設の始まりの土地でもあります。
 治水を主な目的として宇奈月ダムが建設された結果,柳河原発電所(実質的な黒部川第一発電所)は廃止され,うなづき湖底に水没することになりました。柳河原発電所の代替として,「湖上に浮かぶ城」をイメージした新柳河原発電所が建設されています。
 黒部川第二発電所,黒部川第三発電所,黒部川第四発電所と開発が進められていく過程で,資材・物資輸送路が黒部川沿いに整備されていきます。黒部峡谷鉄道のトロッコ電車で欅平駅まで行き,さらに進むと,黒部川第三発電所の建設時に,高温の岩盤を工事現場の方が掘削していった富山県側からの有名ルートが出てきます。世界銀行から支援を受けた黒部ダム/黒部川第四発電所(通称:くろよん)の建設では,大量の地下水を溜め込んだ軟弱な地層を工事現場の方が掘削,突破していく長野県側からの大町ルートが有名です。
 先人が自然と対峙して,大規模なV字谷に橋をかけたり,トンネルを掘削していったりして出来上がった道をライチョウや猿や高山植物などの自然とふれあいつつ登っていけることは有り難いことです。
 トロッコ電車に乗って,心地よい風にあたりつつ,美味しい空気と水を堪能致しました。


#富山県 黒部峡谷


富山県写真



2024年4月30日(火)
宮崎県 高千穂

神秘の風景に出会える,宮崎県。
 都会の喧騒から離れ,緑豊かな地,高千穂峡に行けば,どなたでも癒されるはずです。小鳥の囀りがする中をゆったりと歩いていくと,真名井の滝がその圧倒的な姿を現します。橋の上から眺める五ヶ瀬川は圧巻の風景でございます。少し降っていき,下から眺める柱状節理もまた上から岩が押し迫ってくるようなインパクトのある風景です。
 貸しボートをゆっくりと漕いで,柱状節理の上から落ちてくる水の音に近づき,そして離れていく際には,いつの間にか心が洗われていくのを感じるでしょう。
 おのころ池,鬼八の力石,月形など鑑賞すべきスポットが多くございます。日が暮れ始めると,高千穂神社境内の神楽殿に人々が集まり始めます。畳の部屋で所狭しとお年寄りや子ども連れの若年夫婦が国の重要無形民俗文化財に指定されている「高千穂の夜神楽」の始まりを待っています。私が鑑賞したのは,「御神体の舞」と呼ばれる二神による国造りの舞です。爽快な楽器の奏でと共にほぼ無声で繰り広げられる演舞を満喫いたしました。
 天岩戸伝説など日本古来の伝説がこのような演舞で表現され続け,人々を魅了し続けているのも頷ける旅となりました。伝統と自然に巡り会いたい方にはおすすめの場所でございます。


#宮崎県 高千穂


宮崎県写真



2024年2月20日(火)
福井県 東尋坊

世界有数の柱状節理を有する,福井県。
 夕刻ごろに東尋坊の駐車場で車を降りると,目の前にはシャッターの閉まった商店街の店々が立ち並んでおりました。日中であれば,活気のありそうな雰囲気です。
 そこから少し歩いていくと,福井県の北部約1kmにわたって連なる長大な柱状節理が見えてきます。溶岩が冷えて固まる際に出来る柱状節理特有の割れ目が確認できます。
 岩場には景観を保つためにフェンスや手すりのない場所が多く存在しますが,その上を歩くこともできます。子ども連れの家族やカップルが10人程度,岩場からの景色を楽しんでおりました。そんな折に,雲と海の間に晴れ間が見える幸先のよい写真が撮影できました。
 しばらくすると,雲と海の間から真っ赤な夕陽の光が差し込んできました。辺りにいた人達は動きを止めてその絶景に見入っておりました。日がなくなる前にと絶景の余韻に浸りながらその場を後にしました。
 帰りには近くのスーパーで,手頃な蟹を購入しました。自宅にて蟹の出汁がよく利いた熱々の味噌汁を堪能しました。あの真っ赤な夕陽を思い出すのに,抜群な蟹の甲羅でした。

#福井県 東尋坊


福井県写真



2023年12月13日(水)
岐阜県 白川郷

世界に誇る白川郷合掌造り集落,岐阜県。
 1995年,富山県の五箇山とともに,白川郷合掌造り集落はユネスコ世界文化遺産に登録されております。合掌造りとは,木材を梁の上に左右の掌を合わせたように組み合わせて建築され,急勾配の茅葺き屋根を特徴とする住居です。比較的面積の大きい急勾配の屋根が東西に向く傾向にあり,それぞれの家屋が南北からの風に強い構造になっていると推察されます。
 冬場には,200センチ以上の積雪になることもある厳しい気候を耐え凌げる家屋構造と世界中からいらっしゃる観光客を暖かく迎え入れてくださる地元民の「結」の精神に合掌です。生き生きと生活している地元民の方々を考慮し,静かに白川郷合掌造り集落を鑑賞致しました。
 今回の旅で一番印象深かった食事は,郷土料理の「すったて汁」でございます。茹でた大豆をすりつぶして,味噌や醤油などで味付けした汁です。好みに応じて,唐辛子を上から振り掛けられます。今の寒い時期には,良質な大豆タンパク入りの暖かい「すったて汁」が身にしみる事と存じます。
 観光地化することによって,少しずつ見える風景は変わっていくかもしれませんが,昔ながらの風景の根幹は残そうと努力される地元民の取り組み,「結」の精神を現地に訪れて,実感し,学んでみてはどうでしょうか。  

#岐阜県 白川郷


岐阜県写真



2023年10月19日(木)
石川県 ひがし茶屋街

 加賀百万石,石川県。
 石川県金沢市のJR金沢駅の玄関口から出ると,すぐに,荘厳な鼓門(つづみもん)が据えられております。金沢の伝統芸能である能などで使用される鼓をもとにデザインされております。この鼓門を初めて見た時には,圧倒されながら通った記憶がございます。
 金沢市内の各名所に行くには,バスの利用も便利です。今回は,曇り空と相性の良さそうな撮影場所として,ひがし茶屋街を選びました。街には,お店が所狭しと建ち並んでおりました。お店の中に入ると,金箔の装飾品を取り扱っていたり,丁寧に作られた色取り取りの和菓子がディスプレイされていたり,外観の質素な作りとは対照的に煌びやかでございます。お代官さまの威厳が感じ取られました。
 写真手前の建物は,国指定文化財である江戸時代のお茶屋さん「志摩」でございます。入館料を払って,お店の中に入ると,10数人の外国人観光客が先に入っており,和楽の奏でる音の中,ガイドさんの話に耳を傾けておりました。外国人にとっては,さぞ狭く感じる場所だろうと感じながら,外に目を見遣ると,花鳥風月を感じ取れるような素晴らしい庭に,安穏を感じました。小雨でしとしとと,濡れる庭もまた格別に情緒を刺激するものでした。長らく使われていないと思われるのに,埃一つついていない和楽器や茶器などの名品を心ゆくまで堪能致しました。
 その後,個室にて生菓子とあわせて,お抹茶をいただきました。よいお手前でございました。日本に残したい風景の一つだと感じました。

#石川県 ひがし茶屋街


石川県写真



2023年8月31日(木)
秋田県 田沢湖

 大自然の中の造形物,秋田県。
 日本有数の米どころとして知られる秋田県ならではの田園風景が横手や大曲では広がっております。その一方,田沢湖周辺では,ほとんど人の手が加えられることのない大自然が広がっております。
 日本で最も深い湖として知られており,水面をじっくり眺めると瑠璃色に美しく輝いていることがわかります。永遠の若さと美貌を願い,龍になったとされる「たつこ姫伝説」をモチーフに,昭和43年に建立された「たつこ像」が湖岸で金色に輝き,湖の美しさを,より一層,引き立てております。
 今回は,シンボルとなる「たつこ像」を入れるべく湖畔から撮影し,写真を掲載しております。高台となる「かたまえ山森林公園」からだとキャンプを楽しみながら,より広い視野で田沢湖を眺められます。
 冬の雪深い時に,地元の人は,保存食「鰰」や囲炉裏で暖を取る「きりたんぽ鍋」や高栄養の「ギバサ」などを食して,大自然に溶け込み,過ごしていると思われます。今後,機会があれば,冬場の秋田も体験したいと思います。

#秋田県 田沢湖


秋田県写真



2023年6月21日(水)
兵庫県 ウォーターフロント

 雑踏と自然,兵庫県。
 2023年11月21日に開業60周年を迎える「神戸ポートタワー」は,2024年春にリニューアルオープン予定です。神戸のランドマークタワーはどのように変貌するのでしょうか。
 神戸は,横浜・長崎と並んで三大中華街としても有名です。熱々の美味しい中華を味わった後に,中華街の雑踏から抜け出し,ウォーターフロントエリアで西洋風の建築物を眺めながら,爽やかな潮風に吹かれるひとときは格別でございます。
 きっと,このような各国文化が入り乱れた自然の中で,灘の酒蔵文化が出来上がってくるのでしょう。


#兵庫県 ウォーターフロント


兵庫県写真



2023年4月25日(火)
長野県 野辺山

 線路が続く先へ,長野県。
 野辺山高原に鉄道最高地点標高1375米の石碑が建っております。辺りを高原特有の冷んやりとした空気が取り囲んでおり,ひっそりと静まり返っておりました。一眼レフカメラを持った鉄道ファンらしき数人が石碑の横に備え付けてある「幸せの鐘」を打ち鳴らすと静けさがより一層,際立ちます。
 観光で標高1345米67の最高駅であるJR野辺山駅に降り立ったのであれば,少し距離はありますが,石碑の場所まで行くことをお勧め致します。
 鉄道で空に一番近い地点という事で,線路を辿っていけば,そのまま「銀河鉄道999」の旅立ちのように空へ吸い込まれていきそうな場所だと感じました。
 線路なき旅は続いていきます。

#長野県 野辺山


長野県写真



2023年2月13日(月)
福島県 小名浜

 巡視船「なつい」を小名浜港より眺める人々,福島県。
 小名浜港(アクアマリンパーク)では,新鮮な海産物を味わえる店が軒を連ねております。「メヒカリの唐揚げ」や「あんこう鍋」など寒い時期に食したくなる温かい海産物の料理もあります。私は,海を眺めながら,「ウニ入りの海鮮丼」を味わいました。やはり,地のものは新鮮で美味しいですね。
 いわきのスーパーに寄って,スーパーで売っているウニの表示を確認したところ,ミョウバンを入れていない旨の記載がされておりました。実に味わい深いウニでした。
 商業施設の外に出ると,人々が小名浜港より巡視船「なつい」を眺めておりました。横浜の造船所から福島に納品された巡視船「なつい」は,ゆっくりと港内を航行しておりました。
 人々のシルエットと小名浜マリンブリッジの下でキラキラと輝く海のコントラストが美しく一枚撮影いたしました。しばらく歩いていると,目立つ線が引かれた壁に行きあたりました。東日本大震災の記憶を失わないように,自然の脅威を後世に伝えるべく,津波がどの高さまで来たのかを示していました。2011年3月11日より10年以上が経過しましたが,地元の方の意識には,根強く残っているエピソードを伺いました。
 夜には温泉宿に移動し,心ゆくまでいわきの温泉を満喫し,旅の疲れを癒しました。

#福島県 小名浜


福島県写真



2022年12月6日(火)
山梨県 富士山

 河口湖畔から望む大パノラマ富士山,山梨県。
 近年では,ジャパニーズワインの認知度が高まってきています。量販店の商品棚に,甲州ワインがズラリと並ぶ事も珍しくはありません。
 今回,私が山梨県入りする前から雲で空一面がぎっしり覆われていました。そのような時,小高い丘の方へと車を走らせれば,4000ヘクタール以上ある日本一の敷地を誇る広大なぶどう畑に出会えます。そして,ワイナリーによっては,地下に甲州ワインの試飲室がございます。私は,タートヴァンを用いて,ワインの香りを楽しみ,白ワインを購入致しました。
 個人的な感想になりますが,ベリーA品種の日本の赤ワインは全般的に,海外の赤ワインに比較して,特徴的な甘さがあると感じております。どの料理に合うか考えたところ,チーズやサラミなどのちょっとしたおつまみとともにジュース感覚でサラッと飲むのがよいのではないでしょうか。一方,日本と海外の白ワインは,品種にもよるかもしれませんが,全般的に香り高さ,味わいにおいて同様に感じます。
 日本の醸造家のクオリティーの高さに世界も納得する事でしょう。ブショネの発生割合の高低に関する統計的なデータが取れれば,尚更評価が高まるかもしれません。そのようなデータがあれば,ご教示願いたいものです。
 さて,香りに満足して外に出ると,晴れ間が見えてきました。午前は曇っていたので,富士山を愛でるのはまたの機会になりそうだと考えておりましたが,見晴らしのよい河口湖畔へ向かいます。
 そして,撮影された一枚がこの写真でございます。静岡県側から眺める富士山ももちろん絶景ですが,山梨県側から望む富士山も,また絶景でございます。なんとも奥ゆかしい富士山を愛でることができました。雲によって覆い隠された富士山頂を想像しながら,甲州ワインのグラスを傾けてはいかがでしょうか。

#山梨県 富士山


山梨県写真



2022年10月7日(金)
新潟県 西海岸線沿い

 和食に合う日本酒といえば,新潟県。
 友人の結婚式で新潟に伺いました。一般的に和食は甘口で,辛口の新潟日本酒がよく合い,料理の味を崩すことなく馴染みます。
 西洋文化を日本風にアレンジメントした結婚式といえば,最初はシャンパンで乾杯でございます。シャンパンに次いで飲むとすると,ワインやカクテルなどの洋酒が私はよく合う気が致します。それもあって,今回,結婚式では,日本酒を飲みませんでした。金目鯛,ふぐ,のどぐろといった高級魚を食しつつ,幸せのお裾分けをいただき,至福の時を味わいました。
 結婚式場内では,撮影した写真の投稿が行われ,ベストフォト賞が開催されました。私は,家族写真でベストフォト賞をいただき,表彰されました。目を凝らさずとも気が付くような違いを生み出すのもまた一興であり,粋であると思いませんか。結婚式場で,私は友人の記念写真を沢山,沢山撮影したのです。
 翌日,市内で鮮魚を食べた後に,西海岸近くのジェラート屋やインド風喫茶店でゆったりと致しました。その後,西海岸線沿いへ行くと,圧倒的な自然が広がっておりました。また,機会があれば,佐渡金山のある佐渡島に伺いたいと水平線を眺めながら思いました。都会の喧騒から離れ,新潟の風にあたり,私,私自身は随分と充電されました。心がほぐれるところでございます。  
 東京に帰ってくるなり,上野にある佐渡料理の名店に足を運びました。甘口の料理に杜氏が汗水を垂らしたであろう辛口の日本酒を合わせて,新潟のひとときに思い耽っておりました。お幸せに。  

#新潟県 西海岸線沿い


新潟県写真


2022年8月8日(月)
群馬県 水澤観世音

 下仁田ネギやこんにゃく芋の生産地,群馬県。
 栃木県の那須塩原温泉への道中に群馬県の水澤寺に伺いました。大自然の中にある広大な駐車場に車を停めて,お寺の方へ歩いて行きます。
 水澤寺の入り口付近では野菜が販売されており,地元の方が日常的に訪れる場所なのだろうと思われます。さらに,すいすいと奥へ進んでいくと,右手に六角堂が見えてまいります。地獄道,餓鬼道,畜生道,修羅道,人間界,天人界の六道を守る地蔵尊が祀られており,地蔵尊を左に3回廻す珍しい供養を行います。
 奥へと目を転じると,本堂がございます。写真のとおり,献香所からは,多くの方がお参りした後の煙がもくもくと立ち昇っております。温泉地へ伺う前に,心を清められた気がします。
 皆さまが水澤寺に立ち寄られた際には,”讃岐うどん”,”稲庭うどん”と並び,日本三大うどんの一つとして数えられる”水澤うどん”をつるつるとお昼に召し上がってはいかがでしょうか。  

#群馬県 五徳山 水澤観世音


群馬県写真


2022年6月1日(水)
栃木県 羽黒山から望む関東平野

 避暑地那須高原や歴史を感じさせる日光東照宮などを有する栃木県。
 晴れた日に,羽黒山より夜間撮影を行いました。羽黒山より望む関東平野は,夜の静寂に包まれておりました。今回は,夜の光を表現するために,長時間露光の撮影を行いました。
 夜空には,星々が煌めき,地上には,人々の生活の灯りが輝いている様子を感じていただけるかと思います。
 栃木県と言えば,避暑地,温泉,滝,そして歴史的建造物などでもお馴染みでございます。昼食に,佐野ラーメン,夕食に,宇都宮餃子で腹拵えをしてから,羽黒山に向かいました。羽黒山の展望台へ向かう途中に,駐車場があります。その場所からは,木々の間からほんの少しだけ,街の灯りが見られます。一瞬,そこが展望台かと勘違いしてしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし,展望台へ行くには,さらに上へと登る必要があります。
 さらに,上へと登ると,木製の展望台が見えてきます。展望台の隣には,駐車場があり,車を停められます。先の駐車場からの眺めとは雲泥の差です。絶景かな。
 晴れた日の日中には,宇都宮市内の先に,茨城県の筑波山を望めます。今回の撮影は,夜間という事もあり,静寂を感じたのでしょう。日中に行くとまた違った雰囲気かと思います。
 是非,皆さまも羽黒山へ足を運ばれて,筑波山から見た関東平野とは違った関東平野を感じ取ってみては如何でしょうか。  

#栃木県 漆黒に包まれた羽黒山からの眺望


栃木県写真


2022年4月20日(水)
静岡県 熱海海上花火大会 ピンクムーンとの共演

 海あり,山ありの静岡県。
 4月16日(土)は,ピンクムーンで,夜間撮影を行いました。ピンクムーンとは,聞き慣れないかもしれません。アメリカ先住民は満月に各月の満月の名前を付けております。これはアメリカ先住民が1年間に起こる気候,事象の変化を12に分けて捉えていたと思われ,日本の四季を上回る季節感を持っていた可能性があると私は考えております。
 実際には,満月がピンク色になるわけではありません。しかし,桜木の間から見たり,日中に目に焼き付けた桜が重なり合って,ピンク色に見える感性豊かな方もいらっしゃるかもしれません。(由来の花は,フロックス属のピンク色の花であると言われております。)
 本来,カクテルのドライマティーニのレシピは,ジンと少量のベルモットとオリーブから構成されます。しかし,敢えてベルモットを抜いて,香りを想起しながら飲むという繊細な飲み方,スタイルもあります。極限までベルモットを抑えて,香り付けを楽しもうとした結果です。その雰囲気とピンクムーンがピンク色に見えてしまう方の雰囲気は似ているかもしれません。
 午後8時20分から熱海海上花火大会の打ち上げが始まり,雲の間に間に見え隠れしていたピンクムーンは,花火の後ろに隠れました。花火が打ち上がっている最中,実際には,サンビーチからピンクムーンの全体は,見えなくなっていました。
 しかし,花火が打ち上がる寸前まで見えていたピンクムーンの印象は強く,私はひとときを写真のような感じで鑑賞しておりました。元来,花火の噴煙等もあり,同時撮影は困難ながら,現代の処理技術を用いて,私が見ていた光景に近い写真を生成致しました。
 午後8時20分〜8時40分の20分間の花火打ち上げでしたが,私にはそれよりも長く感じました。花火大会が始まる前に,屋台周辺を練り歩きました。花火が打ち上がっている時の周りから時折聴こえる声援や拍手,磯の香り,若干の肌寒さ,静寂,全てを感じ取りました。よって,1枚の写真にその全てを込めることは出来ず,静寂の一瞬に感じた雰囲気を表現致しました。
 是非,皆さまも熱海海上花火大会へ足を運ばれてみては如何でしょうか。  

#静岡県 サンビーチ 熱海海上花火大会


静岡県写真


2022年2月17日(木)
埼玉県 小江戸 川越 時の鐘

 群馬県下仁田ネギと並んで賞賛される深谷ネギでお馴染みの埼玉県。
 懐かしい雰囲気が漂う小江戸川越の景色に出逢いに伺いました。
 午後2時頃,蔵づくりの町並みの中を行列の出来ている団子屋や焼き鳥屋を傍目に,ずんずん進んでいくと,ひっそりと静まりかえる時の鐘が見えてきます。3層構造の塔であり,一際高いので,直ぐに見つかります。
 賑やかな蔵づくりの町並みと静まりかえる時の鐘。
 午前6時,正午,午後3時,午後6時の1日4回,時を告げるために,鳴らされます。小江戸川越へ行く機会があれば,時間を見計らって,時の鐘の近くへ行ってみてはいかがでしょうか。どんな鐘の音を響かすのでしょうか。  

#埼玉県 小江戸 川越 時の鐘


埼玉県写真


2021年12月20日(月)
千葉県 大本山成田山 新勝寺 平和の大塔と月

 遠い風景を写真で見て,近くで参拝すると異なる風景が立ち現れるのではないでしょうか。
 日本三大初詣と言えば,明治神宮,成田山 新勝寺,そして,川崎大師 平間寺でしょう。
 掲啼掲啼波羅掲啼 波羅僧掲啼 菩提娑婆賀(ぎゃーてい ぎゃーてい はらぎゃーてい はらそう ぎゃーてい ぼじそわか)  「幸せ」一つみーつけた。  新年は,参拝でどんな幸せを見つけることでしょうか。  

#千葉県 大本山成田山 新勝寺 平和の大塔と月 


千葉県写真


2021年10月24日(日)
茨城県 関東平野

 高さを感じさせる要素は標高だけではないのではないでしょうか。
 筑波山の白雲橋経路で女体山頂を目指します。比較的険しい御幸ヶ原経路を選ぶのか,比較的低標高差のおたつ石経路を選ぶのか,はたまたケーブルカーという手段を用いるのかで,登頂後の景色は変化するかもしれません。
 山の高さを際立たせている要素は何と言っても見渡す限りの平野だと思います。
 山頂からは茨城県下の関東平野が一望できます。雲隠れした富士山に思いを馳せつつ,新たなる旅立ちへ。
 どこを撮影したかと同じくらいに,どこから撮影したかを強調したい一枚です。

#茨城県 関東平野


茨城県写真


2021年10月22日(金)
東京都 日本橋 日本橋

 旅はどこから始めるものなのでしょうか。
 旅はどこから始めても同じ旅になるのでしょうか。旅を始めた場所と比べて,地域の特色に気が付くという点で,旅の起点は旅の趣に影響する重要な要素です。
 例えば,京都より出発したならばどうか,奈良より出発したならばどうかと想像を掻き立てられます。
 雨降って地固まる。神奈川県のお隣東京都にて旅立ちの地として,磐石な地位を築いている日本橋より第二の旅立ちを始めます。思い立ったが吉日。

#東京都 日本橋


東京都写真

2021年8月5日(木)
神奈川県 大本山川崎大師平間寺 やすらぎ橋

 あなたはどの空間のどんな状況で,この写真をみているでしょうか。
 この季節,風鈴のチリーン,チリーンという音に誘われて,川崎大師境内にある静けさの中へ迷い込みました。ふと目についたやすらぎ橋。端と端をつなぐ橋。古来より,朱色は災難を除き,幸福を招くといわれております。
 やすらぎ橋の上で耳を澄ますと,参道で聞いたトントコトントコと「とんとこ飴」を作る刻み良い音が聞こえてきそうです。視線を「鶴の池」へ転じると,鯉や亀が戯れております。
 毎月20日,21日のご縁日には,ささやかな賑わいがあります。初詣の賑わいに一度でも入り込んだ方なら,装い新たな空間の違いを楽しめるかも知れません。初詣はみんなの為に,日常はあなたの為に用意された空間のように感じられるからです。
 心洗われ,心落ち着く空間で,私達の旅路が平穏無事であるように祈願し,同行二人の47都道府県の旅路をはじめましょうか。

#神奈川県 大本山川崎大師平間寺 やすらぎ橋


神奈川県写真



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